〈クラインガルテン 市民農園〉

 クラインガルテンのはじまりは、150年ほど前。当時、ドイツは急速に工業化が進み、町に住む労働者の健康状態が悪化。そこでシュレーバー博士は、庭作りをして身体を動かし、作った野菜を食べて栄養を摂ることを提唱。そして“クラインガルテン=市民農園”がドイツ全土に広まりました。現在、バイエルン州内だけでも5万個。こうした背景があるため、実はルールもたくさん。

 連邦クラインガルテン法に基づいて運営され庭の3分の1は食べられる有益植物をうえなければならない。宿泊は禁止。なにより、ケミカルな農薬は使用してはいけないので、野菜や果物はすべて無農薬もしくは有機栽培です。ホンモノのオーガニック野菜は、ここ以外には存在しないかもしれませんね。

〈シュバルツヴァルト 黒い森〉

 ドイツ語で黒い森を意味するシュバルツヴァルトの名称は、密集して生えたモミの木が暗く(黒く)見えることに由来しています。第二次世界大戦後、酸性雨の影響でドイツの豊かな森が次々に枯死や衰弱してしまいます。バーデン=ヴュルテンベルク州に位置する森も葉が黄色になり、葉を失った木々が増えていき、森の75%が酸性雨による被害を受けたことで環境問題への本格的な取り組みが進んでいきました。

 酸性雨の原因は窒素酸化物で、都会の窒素酸化物の半分が自動車の排気ガスが原因です。つまり、車の使用量を減らすことで排気ガスを少なくし、酸性雨の発生を抑えることができるのです。対策として近いところへの移動は、自動車を使わず自転車や徒歩を使うことが排気ガスの削減に繋がります。

センベラのこと

センベラは、ドイツで環境と健康をテーマにしてつくられたマットレスのブランドです。 素材には天然ラバーフォーム、オーガニックコットン、アルプス羊毛といったすべて自然からの贈りものを使用しています。

ドイツには環境先進国として、世界に先駆けて環境問題に取り組んできた歴史があります。 環境に優しいものづくりは国全体で浸透していて、ドイツの歴史的な背景を抜きにして語ることはできません。

人と地球にやさしい暮らしを日常生活の中に取り入れて楽しみながら、健やかに生きるドイツの人々を間近に見ることで、あらためてセンベラマットレスが作られたこともドイツだからこそと実感しました。